鋳造工

 どんな仕事?

金属を溶かし、目的に応じた製品に仕上げる

金属を溶かして鋳型に流し込み、固まったら鋳型から取り出して目的に応じた金属製品(鋳物)をつくるのが鋳造です。鋳造工はこの仕事をする技術者。その歴史は古く、日本には弥生時代に伝えられたといわれています。武器の製造から、仏像や梵鐘、さらに鍋や釜などの日常品をつくる技術として発達してきました。現在は、クルマのエンジンをはじめ、あらゆる分野の機械部品をつくる技術として、日本の産業発展になくてはならないものとなっています。

 こんな人に目指してほしい

欠かせない日用品や最先端の日本の製品を支える

鍋や釜、仏像や鐘、そしてマンホールのふたに至るまで、古くから鋳物は生活に深く関わる物として親しまれていました。そして現在は、技術立国・日本を支える、欠かせない技術となっています。日本の主要輸出品である自動車をつくるにも、最先端の人工衛星をつくるにも、鋳造の技術は必要です。その技術を担う鋳造工ですから、品質にこだわり、使命感をもって仕事に取り組める人に向いています。もちろん、鋳造という金属を溶かして成型するワザに対する興味や関心があることが大切。常に自らの技術を向上させようという意欲を持った人に目指して欲しい仕事です。また、より良い製品をつくるために、顧客や仕事仲間とのコミュニケーション能力も大切です。

 酪農家への道

徐々に仕事を覚え、
技術を向上させていく

鋳造工になるには、特に資格はいりません。工業高校や高等専門学校などでは鋳造の実習のある学校もあるようです。実際の業務は、金属加工会社(鋳物メーカー)や自動車メーカー、工作機械メーカーなどに就職してから、徐々に学んでいくことになります。まず砂処理や型づくりの見習い・手伝いのようなことから始め、技を磨いていきます。技術の向上に合わせ、より高度な製品の製造を手がけ、キャリアに応じてチームをまとめる役割も担っていきます。

この職人がつくるモノ・コト 金属製品(鋳物)
このワザに関わる資格 鋳造技能士 金属溶解技能士
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