家具職人

 どんな仕事?

機械と熟練の繊細な技術を組み合わせ、木製家具を製造

木製家具を製造するのが家具職人です。木製家具には、箱物家具類・脚物家具類・その他に大別できます。箱物類は、たんす、食器棚、書棚など。脚物類には椅子、机など。その他は、ベッド、小物など多種多様な製品があります。これらを製造する際、使用する機械や工具、製造方法などは異なりますが、基本的な作業は共通しており、主に木材の切断、加工、組立、塗装、金具の取り付けなどを行います。多くの作業場で、機械化が進む中、まだまだ人間の手にしかできない繊細な作業もあり、熟練した技術が求められます。

 こんな人に目指してほしい

木の性質や家具の基本構造、工具などに関する知識

家具職人に求められる資質としては、手先が器用であることや、ものづくりが好きであることなどが挙げられます。また、原材料である木の性質のほか、家具の基本構造、工具、塗料、接着剤などについての知識があると、就職後の仕事もスムーズにはかどることでしょう。ゆくゆくは、刃物の研磨や調整、加工の段取り、機械工具の操作、キズの補修なども実務経験を積むことで体得することが求められます。ある程度パソコンなどの知識があれば、機械での工程が大部分を占める大企業への就職も有利になることでしょう。

 家具職人への道

家具メーカーに就職
職業訓練校修了の就職者も多数

家具職人になるには、特別な資格は必要ありませんが、関連する資格として厚生労働省認定の技能検定であり、技術を証明する「家具製作技能士」があります。家具は和家具と洋家具に大別できるように、どちらを志すかによって和家具または洋家具メーカーに就職します。家具職人を目指す方の割合として、新規学卒者も多いですが、公共職業安定所からの紹介や公共職業訓練施設の家具木工課程の修了者も多くなっています。ちなみに、家具職人従事者の割合を地域別に見てみると、家具の特産地といわれる北海道、新潟、群馬、東京、静岡、岐阜、徳島、広島、福岡などに集中しています。

この職人がつくるモノ・コト たんす 食器棚 椅子 机
このワザに関わる資格 家具製作技能士
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